着服していたのは宮古消防署に所属する消防士で、宮古市消防対策課の主事を兼務する20代の男性職員です。
宮古市によりますとこの職員は6月8日、宮古市消防団の共済口座からおよそ100万円を自身の銀行口座に移し着服したということです。
共済口座は消防団員が活動中にけがなどをした際、保険金や見舞金が振り込まれる口座で、通帳は宮古消防署内にありました。
6月9日に別の職員が通帳がなくなっているのに気づき金融機関に確認したところ発覚したもので、6月12日に男性職員は全額を口座に返金しました。
宮古消防本部の聞き取りに男性職員は
「車の購入や生活費などカードローンの返済に迫られていた。市民の生命と財産を守る立場でありながら、信頼を裏切り本当に申し訳ない」と話しているということです。
30日の会見で宮古市の山本正徳市長は「信頼を損ねたことを深くお詫びする。全職員に対し綱紀粛正と再発防止の徹底を図り信頼回復に努めていく」と陳謝しました。
宮古市は来週、懲罰審査委員会を開き男性職員の処分内容を決定する方針です。