韓国で起きた「日の丸」騒動の“ヤバイ顛末”…！ 「在日3世」の私が驚いた「反日バッシング」する人たちの正体

朝鮮日報の報道によると世宗市内（韓国中部に位置する特別自治市）のマンションで、ある住民が「太極旗」（韓国国旗）ではなく「日章旗」（日の丸）を掲げ、ネットユーザーや近隣住民から激しく非難されたというのだ。

また、この様子が動画や写真でインターネットコミュニティーサイトに投稿されて騒動になり、マンション管理事務所には抗議の電話が殺到し、管理事務所は日の丸を掲げた世帯を2度訪問したが、世帯主には会えなかったという。

その後、世宗市の関係者とほかの入居者たちもこの家を訪れ、ベルを鳴らして日の丸を下ろすよう要求した。この報道は数日続けられて、日章旗を掲げた本人からもインタビューが取れたという。

掲げた本人は「韓国と日本が、過去のいがみ合いから脱して協力する未来へと進まねばならないという趣旨で、日の丸を掲げた」と説明。その上で「単に旗を掲げたという理由だけで、オンライン・オフラインで私に加えられた圧力こそが、法に反する『数の暴力』だ」と主張したという。

こうした中、近隣住民らは掲げた本人に対抗して「1ヵ月間の太極旗掲揚」運動に乗り出した。

日本を「悪者」にする人たち
ここまでの経緯を報道でみていると、掲げた本人が一番真っ当な感覚の持ち主であり、周りがいつも騒がしい人たちの様に見えてしまうのは私だけだろうか。

そのことをメディアも十分わかっているはずだが、いまだに日本を「悪者」にする報道内容が多いことにもウンザリする。そんな韓国の地方都市、世宗市で日章旗を掲げる勇気こそが讃えられ報道されるべきと私は思うのだ。

話は変わるが、カンナムで行われている「21世紀研究会」というものに私は出席している。これは月に一度集まるもので、条件としては講演を日本語で行うことになっている。

この会は日韓経済、歴史、未来問題を主に取り上げていて、私が数回参加した感じでは、私が日韓に感じる感覚に近い講演内容も多い。

また参加者（30～40名）の半数以上が韓国人だが、皆、日本に対して理解を持って参加している人ばかりである。

「反日」を叫ぶ人たちへの違和感
そういった類の会というのは、じつは私が知らないだけで、ソウル市内に多くあるようだ。私の親しい日本人の自営業の友人は、韓国に私より長く住んでいる。奥さんは韓国人で、奥さんが『反日種族主義』の書籍を読んで、いまは慰安婦像反対デモに日本人の夫を引き連れて参加しているという。

そんな友人の夫も、日本人ながらそれまで日韓問題に興味を持って来なかったが、奥さんに感化されてデモに参加し始めた。そんな頃、私に連絡をよこして、興奮気味にデモに参加するまでの事情と、彼なりの解釈した慰安婦の歴史を語ってくれたが、私は微笑ましく感じたことを覚えている。

やはり、こうやって一人一人がみずから日韓について学ぼうとして、目覚める姿を間近で観られるのは嬉しいものだ。

いま韓国では尹大統領が元徴用工問題を本気で解決しようと動き出している。韓国人の多くも訪日旅行に訪れ、「戦後最悪」となっていた日韓問題が前進し始めているように思える。

日の丸問題もそんな韓国の変化の一つとして見ると、見え方が変わってくる。「反日」を叫ぶ人たちに違和感を禁じ得ない韓国人が、少しづつ、声を上げ始めているのだ。

https://gendai.media/articles/-/107376