オンライン安全法案には、人工知能(AI)を使って本物のように加工したいわゆる「ディープフェイク」画像・動画や、元交際相手などの裸や性行為の画像・動画を同意なくインターネットに投稿する、いわゆる「リベンジ・ポルノ」行為を行った者に、6カ月の禁錮刑を科す内容が含まれることになった。
相手に苦痛や不安や屈辱などを与える加害意図や、自分が性的満足を得ようとする意図があったと立証されれば、刑期は最長2年まで延ばされる可能性がある。
性的満足を得るために画像などを共有した者は、性犯罪者リストに登録される場合もある。
イギリスでは2015年から、リベンジ・ポルノは犯罪行為とみなされている。しかしこれまでは検察側が、相手に屈辱や苦痛を与える意図が被告にあったことを証明しなくてはならなかった。
英政府は昨年、この問題について法制化を進める意向を表明。オンライン安全法案は今月中に議会で可決・成立する見通し。
アレックス・チョーク法相は、「女性や少女を追い詰めたり、辱めたりするために親密な写真を共有・操作する虐待者を、積極的に取り締まっていく」と述べた。
「今回の法案修正は、警察と検察にこうした卑怯者を裁くのに必要な権限を与え、女性と少女をこのような卑劣な虐待行為から守るものだ」