運営する不動産業の種子島商事(同市)によると、同センターは1990年に開業。薬草浴やサウナ、水風呂などを備え、「いろいろな人に気軽に利用してほしい」と清掃時間を除く午前4時~翌午前2時に営業する。
開業当初は1日に千人ほどだった入浴客は、温泉離れが進んで徐々に減少。新型コロナウイルスの影響も受け、現在は300~400人ほどとなっている。経営は以前から厳しく、不動産業の利益で補ってきていたが、最近の燃料高騰により悪化。今年は赤字が約200万円に上る月もあった。施設の老朽化も進んでいるという。
また、一部客によるサウナ内での不適切な性的行為も問題となっていた。他の利用者に迷惑がかかるため、スタッフによる見回りを強化したり、発見時は警察に通報したりしてきたが、なくならなかった。
種子島商事の平山義夫社長(49)が閉店を決めたのは11月末。閉店時期は早まる可能性もあるという。「モラル違反の行為は本当に残念。経営的には厳しいが鹿児島の温泉文化を守っていきたいとの思いもあるため、今後については施設の改修も含めて検討したい」と話している。
南日本新聞 2023/12/11 21:01
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