東京商工リサーチによると、2023年1~8月の「ラーメン店」の倒産件数(負債1000万円以上)が28件になったという。これは前年同期比3.5倍だという。
「コロナ禍の影響で客足が遠のいたことに加え、小麦粉や背脂などの高騰、電気やガス料金、人件費の上昇が襲いかかりました。ラーメン店は個人営業が多いので、資本金も少ない。資金繰りが苦しくなると一気に倒産までいってしまいます」(経済担当記者)
「価格転嫁」が難しいことも倒産理由にあがる。
「多くの方にとって『ラーメンはワンコインで食べられるB級グルメ』という位置づけです。そのため、値上げをすると客足にシビアに影響があります。
業界では『1000円の壁』と言われますが、このラインを突破すると客足が遠のくとされるので、なかなかできません。そのため、収益改善が見込めず閉店を余儀なくされます」(ラーメン店経営者)