2023/08/19/ 13:31 國府田英之
大手中学受験塾「四谷大塚」の男性講師(24)が、業務中に複数の女児を盗撮し、警視庁に逮捕された。現在検討されている、子どもとかかわる職業に就く際に性犯罪歴がないことの証明を求める仕組み「日本版DBS」でも、塾などは義務化の対象外になる見込みとなっており、不安の声が広がっている。塾側は今後、どのような防止策を講じていくのか。四谷大塚を含む首都圏の大手中学受験塾4社に聞いた。
四谷大塚は13日にホームページ(HP)上で、男性講師による女児への盗撮行為と、動画を十数人と共有していた事実を公表した。講師は解雇されたが、その後、警視庁が都迷惑防止条例違反の疑いなどで逮捕したことが19日、報じられた。
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早稲田アカデミーでは、教室での授業を、自宅でオンライン受講できる仕組みをすでに取り入れており、「基本的に全授業が保護者の皆さまに映像を通してご覧いただけるようになっています」と説明。また、全校舎にすでに防犯カメラを設置しているが教室内にはなかったため、「教室内部への防犯カメラ増設について、至急の検討に入った」ことを明らかにした。
日能研は、防犯カメラをすでに全教室に設置していることや、従業員に対してコンプライアンス研修を行っているとの、現在の対策のみを回答した。
SAPIXでは、すでに9割以上の教室に監視用のモニターを設置しているとし、「常時、教室の様子をチェックできる体制になっている」と説明した。また、講師に対しスマホなどの教室への持ち込みを禁止しており、講師と生徒が一対一になることや、個人的な質問への応対は原則禁止。児童の個人情報にアクセスできる人間も極少数に限定しているという。今後については「講師全員に再度同じ告知を出しており、授業前のミーティングでも(告知を)繰り返している」と、ルールの徹底を図っていくとした。