【北京時事】中国江蘇省の農村で昨年、人身売買被害者の女性が鎖でつながれている状態で見つかった事件で、同省の裁判所は虐待と監禁の罪で、「夫」の被告に懲役9年の実刑判決を言い渡した。
時効のため売買の罪には問われず、判決に対し「軽過ぎる」と批判が続出している。
時効のため売買の罪には問われず、判決に対し「軽過ぎる」と批判が続出している。
判決は7日付。裁判所の発表によれば、女性は1998年に雲南省で誘拐され、2回の売買の後、江蘇省で被告側に5000元(約9万7000円)で売られた。
女性は99~2020年に子ども8人を出産。
3人目を出産した12年から精神障害が悪化した。
被告は17年7月から女性の首を鎖でつなぐなどして虐待、監禁。
女性は水も電気もない劣悪な環境で、十分な食事も与えられず「常に飢えと寒さに見舞われていた」という。
女性の人身売買に関わった5人には懲役8~13年が言い渡されたが、「買い手」である被告は売買の罪に問われなかった。