網走市教育委員会は、31日、市内の中学校で9件の性的ないじめがあり、そのうち3件が「重大事態」にあたると発表しました。
網走市教育委員会によりますと、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定された3件のうち1件は、1年の男子生徒が、先月上旬、11人の男子生徒から、体をおさえつけられズボンや下着を脱がされるなどのいじめだということです。被害を受けた男子生徒は、数日不登校になり、その後も教室ではなく別室登校を続けていたということです。
また、女子生徒2人は、去年、加害生徒のうちの1人から、SNSで裸の写真を送るよう強要されたり、性的な写真を送りつけられたりしたうえ、体を触られる被害も受けていて、「重大事態」と認定されました。
29日は、中学校で保護者説明会も開かれていて、いじめを受けた女子生徒の保護者によると、女子生徒はその後も登校は続けていましたが、一時は「死にたい」「飛び降りる」などと話し、精神的に不安定になっていたということです。
被害を受けた男子生徒と女子生徒2人は警察に被害届を提出しています。
網走市教育委員会では、今後の対応として「被害生徒への支援と加害生徒への指導を徹底する」「命を大切にする学習や性教育、SNS利用のモラル教育を推進する」としています。
3月31日(金)午後10時45分配信