2015年4月2日 「ケニア ガリッサ大学テロ事件」
2015年4月2日、ケニアのガリッサ大学にある学生寮に、イスラム過激派組織のアル・シャバブの武装勢力が侵入し、学生や教職員をターゲットにしたテロ攻撃を開始しました。攻撃は朝の5時ごろに始まり、学生たちはパニックに陥り、隠れるために宿泊棟の窓から飛び降りたり、壁を登ったりして逃げ出すことを余儀なくされました。
このテロ攻撃は、宗教的対立を背景に、アル・シャバブが非イスラム教徒や西洋文化に対する攻撃の一環として実行したものとされています。アル・シャバブは、ケニア政府がソマリアで軍事介入を行っていたことに反発しており、これまでもケニア国内でテロ攻撃を行っていました。
ガリッサ大学のテロ攻撃は、一日以上にわたって続き、学生寮内に立てこもっていたアル・シャバブの武装勢力は、ケニアの治安部隊によって制圧されました。しかし、このテロ攻撃で148人が死亡し、数百人が負傷したと報じられています。
このテロ事件によって、ケニア国内に悲しみと衝撃が広がりました。また、世界中にも影響を与え、多くの国々がケニアに対して支援を行い、テロリズムに対する取り組みを加速させる契機となりました。ケニア政府はアル・シャバブとの戦いを強化し、国際社会からも支援を受けて、テロリズムに対する取り組みを進めています。
