【高校サッカー】鹿島学園、“予想外”の4強進出にドタバタ…宿舎チェックアウト→試合後に次の宿舎を慌てて探す【復刻記事】

NO IMAGE

【高校サッカー】鹿島学園、“予想外”の4強進出にドタバタ…宿舎チェックアウト→試合後に次の宿舎を慌てて探す【復刻記事】

1: 2009/01/06(火) 07:35:08 ID:???0
PK戦が頭にちらついていた同点の後半ロスタイムだった。鹿島学園(茨城)は先制点を決めたFW忍穂井(おしほい)がファウルを受け、ゴール正面右の約18メートルのFKを得た。ラストチャンス。大役を任せられたのはMF小谷だった。「左に巻くのが得意なので。生涯で一番のシュート」。小谷の右足から繰り出されたボールは、鋭いカーブを描いてゴール左隅へと吸い込まれた。
最高の場面で最高の集中力をキープしていた。FKの直前、大津はPK戦に備えてGKを江藤から今井に交代していたが、小谷は「そうなんですか?知らなかった。人生で一番集中していたので」と笑った。それもそのはず。頭の中にあったのは、伝説のスーパースターの姿だった。04年の欧州選手権、フランスVSイングランド。0―1の後半ロスタイムにジダンがFKから直接ゴールを決め、フランスが同点に追いついた場面の「イメージ通り」に蹴った公式戦初FK弾だった。
野洲、大津などの強豪を撃破しての準決勝進出は、鹿島学園にとっても予想外の?快進撃だった。今春卒業する3年生は12月いっぱいで退寮。大会期間中はホテルで過ごしていた。この試合もホテルをチェックアウトしてから臨んでおり、次の宿舎を決めていなかった。「そろそろ(チームが)砕けるかなあと。負けたら(チームは)解散だった」と鈴木監督。荷物はそれぞれ実家などに送ってしまったために寮に戻るわけにもいかず、試合後は大慌てで宿舎探し。約2時間後には何とかさいたま市内のホテルを確保したが、それまでイレブンはロッカー室での待機を強いられるドタバタぶりだった。
10日の準決勝では広島皆実と対戦するが「この“船”は一度出発したら戻らない」(鈴木監督)と、負けるまでホテル暮らしが続く。だが05年の8強を超え「歴史を塗り替えた」(小谷)イレブンは、きっと歓喜のチーム解散を迎えるはずだ。


続きを読む

続きを見る

1億人のまとめブログカテゴリの最新記事