「くぅくぅ土星論」第9章 土星的ド正論・終章 月的結論【大長編SS】
670: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/30(金) 04:12:42.89 ID:hRUD7Kac
Interlude
「え、クゥクゥちゃんが宇宙熱に……!?」
「ご加減はどうなのでしょう……心配です……」
「……それもだけど、他にも、ちょっと気になることがあるのよね」
「……私、医務室まで見に行ってみるわ」
その後、すみれちゃんは帰ってきませんでした。
「宇宙熱がどういうものなのかすら、わたくしたちは知らされていません……。ああ、クゥクゥさん……」
心配そうにうつむく恋ちゃん。
手を握って励まそうとしてみます。
「……恋ちゃん! クゥクゥちゃんが回復した時、私たちが暗かったら、クゥクゥちゃんも落ち込んじゃうと思うよ」
「だからさ、私たちは信じて待とう?」
「かのんさん……。そうですね、はい!」
私はペンを手に取って、左手の甲に5文字のメモを書きました。
……クゥクゥちゃんの熱が治ったら、惑星国家でこの料理を作って、快気祝いしてあげよう!
だから……早く元気になってね、クゥクゥちゃん。