「くぅくぅ土星論」第8章 冥王星的迷走【大長編SS】
621: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/28(水) 04:33:34.96 ID:cEHXdGgH
Interlude
私は超ひもになった。
高次の存在になった。
神や仏がうそぶいた境地に、私ひとり、たどり着いた。
もう、俗世の四苦八苦に囚われることはない。
私には実体はないが、渋谷の街を全裸で徘徊するような解放感が身を包んだ。
私は世界とひとつになり、すべてを超越したのだ。
この上なく満たされていた。
もう、なにもいらなかった。
……だけど、この次元には、かのんちゃんがいなかった。
私は、かのんちゃんがいい。