「くぅくぅ土星論」第7章 海王星的邂逅【大長編SS】
537: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/24(土) 04:07:05.69 ID:bdM6d/iB
Interlude
わたくしは、この宇宙でひとりぼっちです。
最初に、千砂都さんと四季さんが宇宙に行き、離ればなれとなりました。
次に、きな子さん、メイさん、夏美さん。三人とは同じ船に乗れず、別れることになりました。
宇宙航行中、クゥクゥさんがいなくなり、続いてすみれさんも消えました。
残ったのは、かのんさんとわたくし、ふたりだけ。
惑星国家に着いてからは、不安で震えるわたくしの手を、かのんさんが包み込んでくださいました。
「……大丈夫だよ、恋ちゃん」
「かのんさん……」
「いつか、絶対……みんなに会えるから……」
大丈夫、大丈夫……と、かのんさんは自分に言い聞かせるようにつぶやきます。
そんなかのんさんも、”バベル”へと連れ去られました。
……わたくしは、ひとりきりになりました。