102歳 アルビの応援が生きがい「球が入ると抱き合って喜ぶのがいい」

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102歳 アルビの応援が生きがい「球が入ると抱き合って喜ぶのがいい」

1: 2023/01/04(水) 12:17:31.85 ID:SHa0+bHf9
百寿を過ぎてもなお、アルビレックス新潟への応援熱は衰えない。「やっぱり勝つとうれしい。良い気分になる」。サッカーJ2で2003年以来の優勝、17年以来のJ1復帰を決めたアルビの最高齢サポーター、102歳の川崎セヨさんにとって、アルビの応援が生きがいとなっている。
1920年8月に新潟県旧吉田町(燕市)に生まれた。幼い頃から4人きょうだいと一緒に、農業や新聞配達など父親の仕事を手伝った。尋常小学校卒業後は東京都内の繊維工場で働く毎日だったが、母が亡くなり、燕市に帰郷した。20歳で結婚し、5人の子どもに恵まれた。子育てや仕事に日々追われ、アルビの存在も知らなかった。
アルビを知るきっかけは、サポーターの四男・栄治さん(72)の影響だった。約15年前、デンカビッグスワンスタジアム(新潟市中央区)で応援する栄治さんらを探そうと、テレビ中継を何度も見ているうちにサッカーにのめり込んだ。
サッカーのルールは知らないが、「球(ボール)が入ると抱き合って喜ぶのがいいね」と川崎さん。ゴールを「網」、GKを「門番」と例える。チーム名もアルビと言わずに、ユニホームの企業ロゴにある米菓大手の亀田製菓(新潟市江南区)にちなんで、「柿の種」と呼ぶ。アルビが試合に負けると、「負けてばかりだと会社が潰れる」と心配になるという。
高齢のためスタジアムに行けない代わりに、自宅での応援がほとんど。それでも「ほれ、柿の種! 頑張れ!」などと応援にも熱がこもる。多くの選手の名前は分からないが、「純朴な顔をしている」とMF藤原奏哉選手だけは分かる。藤原選手のユニホームを着て、名前入りのタオルを掲げるなど、お気に入りの選手だ。
川崎さんの思いがチームにも届いた。21年11月、当時チームを率いていたアルベル監督(現J1・FC東京監督)が突然自宅を訪れ、感謝を伝えた。川崎さんも「こんなばあさんのところに来て、たまげた。いい人」と喜んだ。がっちりと握手を交わし、エールを送った。
昨年9月には後援会に入会し、クラブ公認の最高齢サポーターとなった。J1では厳しい戦いが予想されるが、川崎さんは「元気で仲が良いから大丈夫。勝つこてねぇ。頑張れ」と力強く話した。(梅林澄人)
◆「推し」は藤原奏哉選手
川崎さんの「推し」はMF藤原奏哉選手(27)。山口県出身で、21年にギラヴァンツ北九州からアルビに加入した。無尽蔵のスタミナが武器で、昨季、5月から全試合にフル出場。41試合で4得点をマークし、不動の右サイドバックとしてチームの快進撃を支えた。
◆クラブ内でもおなじみ
最高齢サポーター川崎さんはサポーター間やクラブ内でもおなじみの存在だ。
クラブハウス内には、川崎さんを紹介した新聞記事が掲示されているという。MF島田譲選手は自身のツイッターに「おばあちゃん、ありがとう。(川崎さんを紹介する)記事にパワーをもらったので、新潟の人たちに笑顔を届けたい」と投稿した。
川崎さんだけでなく、多くのサポーターが声援を送った。
J1昇格を決めた10月8日のベガルタ仙台戦ではリーグ最多の3万2979人が訪れるなど、チームはリーグ1位の観客動員数を誇った。昨季全試合に出場したMF伊藤涼太郎選手は「ビッグスワンでプレーできるのはサッカー選手として本当に幸せ」と感謝した。


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