W杯で気付かされた「地上波よりABEMAのほうが便利」という事実

NO IMAGE

W杯で気付かされた「地上波よりABEMAのほうが便利」という事実

1: 2022/12/06(火) 18:05:37.62 ID:jn+4h+rm9
連日連夜、日本中を“楽しい寝不足”にさせているサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。その中継で名を上げたのが、無料で楽しめるインターネットテレビ局「ABEMA」だ。「移動中もスマホで楽しめる」「試合後も見られる」「全64試合視聴できるアプリがわかりやすい」と、人気が急上昇。日本代表が1次リーグの初戦で強豪のドイツに逆転勝利した日の1日の視聴者数が「1000万を超えた」とABEMAは高らかにアナウンスした。これまでW杯のような国際大会の中継は、テレビの独壇場だった。今回ABEMAがFIFAに支払った放映権料は200億円ともいわれる。“新しい未来のテレビ”を掲げるABEMAが設立した当初から藤田晋社長に取材してきたITジャーナリスト・西田宗千佳さんに舞台裏を聞いた。
■「神アプリ」が絶対必要なわけ
一方、ユーザーからすればABEMAを視聴した一番の理由は圧倒的な便利さだ。
「ABEMAはいつでもどこでも自由に見られるわけです。イギリスの公共放送BBCなんかはテレビでもネットでも同じコンテンツが見られますが、日本のテレビ放送にはさまざまな規制があって、それができない。NHKはようやくネットで見られるNHKプラスや民放はTVerをつくりましたが、それでも放送と通信とは別なもの、という立て付けです」
 最近は若者を中心にテレビを持たない層が増えている。
「そういう層に対して『新しいテレビを提供する』というのが、6年前にABEMAがスタートしたときから藤田社長が語ってきたことで、映像配信というかたちをとってはいますが、テレビという存在に極めて近い」
 しかも、ABEMAはふだん使い慣れているアプリにそれほど手を加えることなく、W杯を視聴できるのも特筆すべき点である。
「それだけABEMAのアプリはよくできているということなんですけれど、アプリの出来が悪ければ、どんなにコンテンツがよくても見られない。なので、藤田社長は『試作を繰り返して費用がかかっても最初から“神アプリ”を作らないとダメだ』と語っていました」
 神アプリ。つまり、“非常に優れたアプリ”という意味だ。
「ユーザーにABEMAが神アプリだと認識されることで、毎日何回も起動されるアプリになり、視聴が習慣化される。継続的に見てくれるようになれば、そこに広告を出す価値が生まれる、と藤田社長は考えたのです」
■もう誰もついてこられない
使い勝手のよいアプリの開発だけでなく、膨大な人数が同時に視聴しても映像が止まらない(フリーズしない)対策にABEMAは莫大な資金を投じてきた。それが、視聴者数を伸ばす大きなポイントなわけだが、それがきちんとできている会社は意外と少ないという。
「藤田社長いわく、『同業他社はどこも同じようなことを考えますが、ここまでやってしまえば、もう誰もついてこられないでしょう』という話です」
 それこそが、設立以来、ABEMAがほぼ毎年のように150億円以上の営業赤字を出し続けてきた背景でもある。並みの経営者であれば、そのようなことはなかなかできないだろう。
「ABEMAは赤字でも、親会社のサイバーエージェント(藤田氏は同社の社長を兼任)はさまざまな事業で黒字を出している。だから、自分の責任においてABEMAに投資を続けても株主は文句を言わないんですよ、という趣旨のことを藤田社長は言っていました。要は、サイバーエージェントが成長するためには投資をしなければならない。その投資先としてABEMAを選んだ、というわけです」
■定着すれば「絶対にテレビで見る」
ABEMAはスマホのような持ち運べる画面で見られるだけでなく、アマゾンが展開する「Fire TV Stick」などを使えば、簡単に大きなテレビ画面でもW杯を視聴できるようになる。
「それも藤田社長がABEMAを立ち上げたころから言っていたことです。スマホやパソコンでABEMAを見るというのは初期段階であって、広くABEMAが定着すると絶対にテレビで見るよ、と」
 ただABEMAには、家電メーカーに頼って、配信映像を映し出す機能が組み込まれたテレビが普及するのを待つという選択肢は、最初からなかったという。
「アマゾンがFire TV Stickを普及させてくれるのであれば、それに乗らない手はない。お互いマイナス点は一つもない。だからアマゾンに積極的に協力を依頼していくと、藤田社長は当初から言っていました。ABEMAとアマゾンが連携することでW杯も映画も見られる。大画面でABEMAの視聴を定着させるという意味でもW杯は大きな意味を持っていたわけです」


続きを読む

続きを見る

1億人のまとめブログカテゴリの最新記事