主導権を握る時間が増えると勝率が下がる日本サッカーの矛盾

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主導権を握る時間が増えると勝率が下がる日本サッカーの矛盾

1: 2022/12/06(火) 14:32:24.01 ID:Pk7BUxTq9
「4度目の正直」も高く、険しい壁にはね返された。あと一歩。されど一歩。8強に届きそうで、やっぱり届かない。下を向く必要なんてさらさらないが、繰り返される正体を突き止めねば4年後の展望は開けない。
 4大会連続出場の長友は「少しの運」と言い、「クロアチアに劣っているとは全く思わない」と付け加えた。吉田は「なんでしょうね。何が足りないか分かったらお知らせしますよ」と冗談交じりに苦笑いでかわした。
 2018年ロシア大会決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦の敗北劇(2―3)がチームの出発点。4年5カ月前、いや応なく突き付けられた力量差と比較すれば、酒井は「内容は全然違う。あの時はただただ強いチームに逆転されるのを見ていただけだった」と、チームとして前進しているという見方を示した。
 遠藤は「欧州でやる選手がもっと増えて、20、30人、2チーム分ぐらい作れるクオリティーを持ったチームがさらに上に行ける。まだベスト8に行くには足りない」と個の質、量がともに不足している点を指摘した。
 森保監督は「リアクション」を重視した戦術に舵(かじ)を切った。スピードとハイプレッシングが武器の前田と浅野を1トップで重用したのは顕著な例で、ドイツ、スペイン戦では見事に奏功した。
 その半面、ボール保持と1トップの個性がかみ合わない影響もあり、「アクション」では苦労を余儀なくされた。鎌田は「将来につながるサッカーができているかと言われると疑問」と言った。
 ただ、この課題は今大会に限ったものではない。日本のW杯7大会計25試合のうち、パス総数350本以下だった7試合は5勝(2敗)、同350本以上だった18試合はわずか2勝(6分け10敗)。ドイツ戦は261本、スペイン戦は225本だったパス総数はコスタリカ戦で575本、クロアチア戦では532本。パス数の増加に伴い主導権を握る時間が増えると、勝率が下がるという矛盾をはらんでしまっているというわけだ。
 「全てが一気には変わらない。いきなりスーパーマンにはなれない」とは森保監督。勝ち上がったからこそ、突き付けられた重要課題。そこに、8強へのヒントが隠されているのかもしれない。


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