ひろさちのツレの健康管理日記 1
ひろさちのツレの健康管理日記 1
3年前に記憶の糸をたどりながら書いたブログを、見つけてくださった方がいました。
偶然というか、必然というか。
不思議な気持ちです。
『ひろさちのツレの健康管理日記』
ツレの健康管理をまとめています
このころは、夫のことをツレと書いていました。
今回のkindle本『75歳・Kindle作家になりました』の「おふたりさまの老後生活」が始まった話です。
私が夫の健康管理に気を遣うようになったのは、今から10年くらい前のこと。
冬の日の出来事から始まります。
自宅の電話が鳴って、夫が救急車で病院に運ばれたと。
幸いたいしたことがないので、迎えに来てほしいというものでした。
何が起きたのかというと会社の駐車場で車から降りたときに、足元の凍った雪ですべって転んだという。
それも尻もちだけでなく仰向けに倒れて頭を打ったのだと。
出血などの外傷はないけど念のために救急車で病院に連れていってもらったと。
帰ってきたツレは、なんでもないかに見えました。
ところが時間が経つに従って様子がおかしい。
右足の靴がちゃんと履けていない。
歩くと右側にだんだん寄っていく。
しゃべり方がおかしい。
なんかイヤな予感がして脳外科に。
MRIを撮ってもらうと『急性硬膜下血腫』を起こしていると。
手術が必要なので空きベッドのある病院を紹介してもらっていくことに。
急性硬膜下血腫とは?
急性硬膜下血腫なんて聞いたこともない病名を言われたら、どんな病気なんだろうと知りたくなります。
とりあえずWebで調べることに。
急性硬膜下血腫とは硬膜と脳の間に血腫が形成された状態のことで、頭部外傷としては重症に分類されます、と。
人間最後に待っているのは死。
とはいえ、こんなに急に最悪の事態になるの?
調べていると悪いことばかりが書かれていて、どんどん不安をあおってきます。
手術は明日します
紹介状とMRIの結果をもって病院へ行くと、そのまま入院。
「手術は明日します」と。
先生の説明によると、頭蓋骨にドリルで穴を開けて中の血腫を洗い流します。
手術の後は水が残っているので、管をつけて水がなくなるのを待って閉じます、と。
こともなげに説明してくれました。
頭蓋骨にドリルで穴を開ける?
もう聞いているだけで気絶しそうです。
手術は4時間くらいで終わります
「手術は部分麻酔で、手術をして4時間くらいで戻ってきます」と言い残して病室を出ていきました。
それから4時間の長いこと。
手術は無事済んで、包帯で頭をぐるぐる巻きにして戻ってきました。
そんな夫の姿を見ていたら涙があふれてきて、生きていてくれてありがとう!
手術後の経過
手術の後、2日くらいで管を抜きました。
手術の後って傷口を縫いますよね。
なんとホッチキスのようなものでパチンパチンと。
びっくりでした。
1週間くらいで退院。
あとは「半年くらいは毎月検査に通ってください。
半年の間は車の運転はしてはいけません。
ストレスで再発することもありますから」。
会社を辞めて帰ってきた
営業マンが車の運転をしなかったら仕事になりません。
なにしろ東北各地を回っていたのです。
「倉庫の管理をしてください」なんていわれたとかで、さっさと仕事を辞めて帰ってきました。
車の運転は出来ないし、力仕事もムリとなったら新しい仕事を探すわけにもいかず。
炭酸入りのペットボトルとスナック菓子の袋を抱えて、テレビの前に横になって動かない生活が始まりました。