車のドアやバンパーには、線を描くように深い傷がつけられた。
一部始終をドライブレコーダーがとらえていた。
被害者「買い物して車に戻ったら、傷が車体1周につけられていた。ことし購入した新車なので、悔しい気持ちでいっぱい」
埼玉・深谷市の野菜直売所に買い物に来た夫婦が、駐車場に車を止めていた際の映像。
車の後ろから、黒い服装に黒い帽子をかぶった女の姿。
きょろきょろと周囲を警戒するようにあたりを見回している。
そして、次の瞬間、車の横を通り過ぎるふりをして手に持った何かで車をなぞるように傷をつけると、さらに2分後、今度は運転席側から後ろに回り、トランクにまで、車を1周して傷をつけていったのだ。
傷つけられた車は、塗装をえぐるような深い傷が。
この車は、2023年2月に購入したばかりの新車だったといい、修理におよそ70万円ほどかかるという。
なぜ、女は車に傷をつけたのか。
被害者「わたしの車の隣の駐車位置で、駐車位置をめぐったトラブルが映っていて、高齢女性とその隣に止めた男性の方が口論になって」
被害男性によると、「隣の駐車スペースをめぐって客同士でトラブルが起きていた」といい、「その報復にやってきた女が、車を勘違いしたのでは?」と話している。
被害に遭うおよそ20分前、白い車が駐車しようとしたにもかかわらず、黒い軽自動車が割り込むように入ってきたという。
白い車のドライバーは、駆け寄って注意。
そして、隣の空いたスペースへ駐車する。
しかしその後、白と黒の車のドライバー同士は、店の入り口でも叫ぶように口論をしていたという。
被害男性は、「黒い軽自動車の女が勘違いして、同じ色だった被害男性の車に報復しようとしたのでは」と話す。
被害者「隣の車に傷をつけたつもりが、同じ色のわたしの車に間違えてつけたのかなと。復讐(ふくしゅう)・報復としても度が過ぎている。ましてや勘違いでやられたというのはやるせない気持ち」
男性は、警察へ被害届を提出したという。