宮本浩志被告58歳は2021年6月、大阪・天満のカラオケパブで経営者の稲田真優子さん(当時25歳)の首や胸などを複数回刺し、殺害した罪に問われていました。これまでの裁判で弁護側は無罪を主張し、宮本被告は認否については明言しないものの、「死刑にしてください」などと法廷で発言。
7月10日、2審の大阪高裁は判決で「身勝手で残酷な行いであり反省も見出せない」
などとして1審の判決を支持、宮本被告の控訴を退け、懲役20年を言い渡していました。この判決について、大阪高裁によりますと、期限の24日までに最高裁判所への上告の手続きがなかったということです。これにより宮本被告に対する懲役20年の判決が確定しました。
判決確定について殺害された稲田真優子さんの兄・雄介さんはテレビ大阪の取材に対し、「今までの宮本被告は罪と向き合わずに、いかに自分の尊厳を守るかに執着している様でしたが、上告せず課せられた刑罰を受け入れたのは、最後は少しばかり現実と向き合えたのかなと思います。あと20年は罪と向き合い粛々と刑に服して貰いたいと思います。」 とコメントしています。
兄の雄介さんはこれまでに 宮本被告と面会を重ね、7月上旬には直接、 謝罪を受けたということです。