自民党、どの口で「民主主義への挑戦」というのだろうか

自民党、どの口で「民主主義への挑戦」というのだろうか

自民党、どの口で「民主主義への挑戦」というのだろうか

本当は動画もUPしたいのですが、ここには画像のように単独でUPできないようなので、画像で。

動画を見て最初に感じたこと

動画を見て最初に思ったこと。

カメラワーク、すごいなぁ。まるで台本があるかのようだ。

確かに、報道カメラマンならとっさの判断・反応でできるのかもしれません。ですが、普段のニュースの出てくる映像をみると、一瞬のぶれとかは感じられるんですよね。「なにがあった?」という戸惑いが感じられることが多い。

なのにこの映像からは戸惑いが感じられなくて。いくら「アンテナを立てまくっている報道カメラマン」でもあそこまでスムーズにできるものなの?というのも。(報道カメラマンとはいえど、追いかけているニュースによって本人の緊張度は変わるでしょうし、ね。)

どうして私が、「台本があるかのように」感じられたのかと言いますと。

  • 岸田首相が振り向いた(投げ込まれた)瞬間に、迷うことなく「引きの画面」になっている
    →何も知らなければ、一瞬岸田首相の動きを追おうとしません?岸田首相は少し下を見ているので、そのあたりを映そうとするはず(普段のニュース映像とかは割とそう)なのに、迷わず引きの映像(全体)を映した
  • そこからさらに、これまた迷いなく「犯人を特定し」アップしている

そう、迷いを感じられないほど「スムーズな」、ぶれることのないカメラワーク。

とはいえ、これだけならば、「まぁ、たまたま凄腕かカンのよかったカメラマンだったのかもな」「ぶれがなかったのは固定式のカメラだったから?」とかそれだけで終わります、さすがに。

ですが、それ以上に疑問点が浮かんだので、こうしてメモしてみようと思いました。

 

不可解に感じたいくつかのポイント

でも、これ以外にも「あれ?」って思う点がありまして。それは…

■漁師さんの動きがスムーズ

  • 犯人を特定をした漁師さんの動きがあまりにもスムーズ
    →隣にいたなら「お前今何をした?」となるからまだわかるのですが、この人、離れてるんですよ…。岸田首相(前方)を見ているはずですから、「誰が何をどうしたんだ?」ってなりません?それに、この漁師さんと犯人の間には他の人が立っていますしね(水色の洋服を着ている男性)

    それなのに、スムーズに犯人の元へ移動しているんですよ。見張っていたかのように。

  • 漁師さんはなぜ投げたものが「危険物」だとわかって捕まえようと思ったのか?
  • 漁師さんが近づいた時、青年(犯人)はまだ手にもう一つの爆発物を持っているのに怖くないのか?

  • この漁師さん、走らずに悠々と近づいている
  • 青年(犯人)、捕まることがわかっているかのようにおとなしく捕まっている。いきなりガッと首を固められたら抵抗しません?いくら捕まることを覚悟していたとはいえ。

いくら勇敢な人だろうと、ここまでためらいもなく、まだ武器を持っている犯人に立ち向かえるものなのでしょうか。

この漁師さん、「手元で何かしているのが見えた」「不審に思ったので」というコメントをされていたのえすが(テレビ大阪)

  • 漁師さんの位置から彼の挙動ってそんなはっきり見える?間に人がいるのに
  • しかも「間に人がいて、かつ前方に立っている人の手元」までわかるのか?
  • 仮に見えたとして、なぜそれが「爆発物(危険物)」だとわかったのか?
  • 不審に思ったからって、いきなりヘッドロックかます?
    もしこれが彼の通常なのであれば、この漁師さんの方こそが、普段から暴力的な人間ということになってしまう。

■産経ニュースのおかしな点

動画ではなく産経ニュースなのですが、このニュースの中に気になる記載もありましてね。(一応リンク貼っときます)
和歌山・首相襲撃 容疑者制圧した和歌山の漁師「勝手に体動いた」息づく「板子一枚」精神 – 産経ニュース (sankei.com)

これはヘッドロックをかました人ではなく、その後で協力したもう一人の方のコメントなんですけど。

「首相の動きに合わせて視線を向ける」とありますが、岸田首相、下を見るんですよ。決して犯人を見ていない。犯人がどこにいるかなんてわからないし、後ろにいた警護の人の動きに反応しているから当然ですよね。

また、「手に持ったものを投げ込んだ」とあるんですけど、ヘッドロックかまされた後、彼って投げてないと思うんですよね。(調べましたが、ヘッドロックかまされたので火も付けておらず、投げ込まれていないようです。漁師さんが引き離したようでしたし、それに爆発って1回だけでしたしね)

そう、岸田首相が振り向いたのは「1つ目がすでに投げ込まれた後」「爆発物が地面に転がった後」の話。なので、このコメントって色々とおかしくない?っていう。

■なぜ観客を退避させなかったのか?

SPが民衆なら犠牲になってもいいとばかりに、爆発物を民衆の方へパスしましたが。

本来であれば、いくらなんでもその後、周りの観客に対しても退避させますよね。みなさん、逃げてください!とか離れてください!等のように。

ですが、いくつかの動画を見る限り、爆発物はそのまま・観客もそのまま。(細かくいえば、爆発物の位置を変えたようにも見えますが、どのぐらいの規模の爆発物かわからなければ、観客はもっと遠ざけますよね)

 

これはSPがポンコツ過ぎたのでしょうか?それとも?

ポンコツすぎるのであれば、そんな国でG7サミットとかやるべきではないでしょうね、そもそも。

 

ナチスの手口に学ぼうとする自民党?

実はドイツのヒトラーが独裁政治に進むことができるようになったのは「全権委任法」を成立させることができたからなのですが。

これを速やかに成立させられたきっかけに「ドイツ国会議事堂放火事件」というのがありまして。

まず、この「全権委任法」というのは、「内閣に無制限の立法権を与える」ものでした。
つまり、事実上「当時の権力者であるヒットラーが議会に諮る(はかる)ことなく、独断で法律を作ることができるようになった」のです。それも無制限で。

このような法律の成立を可能としてしまった大きなきっかけが「ドイツ国会議事堂放火事件」だったのです。これは、簡単に述べると以下の通りです。

  • ベルリンの国会議事堂が炎上
  • ヒットラーはこれを「共産党員による放火」だと即断
  • 翌日「大統領緊急令」を出し、国民の基本的人権を制限
  • 多くの共産党員を拘束

こうして、ヒットラーにとって邪魔だった共産党員を首尾よく排除したおかげで、翌月、見事に「全権委任法」を成立させられたのです。(共産党は反対していたため)

なお、近年の研究により、「ナチス党の自作自演」だったという説と、または本当に共産党員による放火ではあったが、あくまでも「単独犯」であり、共産党としての活動ではなかったということまではわかっています。
※現在では、確かに犯人は共産党員ではあったが「単独犯だった」であるという説が有力。

どちらにせよ、これをヒットラーはこの事件の犯人を「共産党」という大きい括りとして表現し、国民の「共産党に対する不信感・恐怖心」を植え付けました。そして、この事件を独裁政治に進むために大いに利用したことだけは確かです。

これと全くといっていいぐらいに同じ臭いをさせているのが、まさに自民党なのです。

コロナ禍さえも「神風だ」とし、国民から人権を奪ってやろうと目論んでいましたからね。

今回の事件は、あまりにも不可解な点があるにせよ、自民党による自作自演ではないかもしれません。

ですが、その後の報道の仕方や、自民党の動きからすると、この事件さえも「改憲に使えるぞ」「国民をだませる絶好のチャンスだ」と喜んでいることだけは、理解しておかねばならないと思います。

 

あとがき

きな臭くなってくる日本社会。それでも、支持率があがったかのように錯覚させられる報道。

そして、批判したり、日本をいい国にしてほしい(国民に優しい国にしてほしい)、暮らしを楽にしてほしい等々、そういう人たちを、冷笑する国民。

どんどん醜い国になっていく日本、いつになったら……

続きを見る

TOP viewカテゴリの最新記事