トランスジェンダーに辿り着くまでの話

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トランスジェンダーに辿り着くまでの話

今回は、セクシャルマイノリティについて書いてみたいと思います。
 
スタエフを始めたのは、2021年の10月からなんですが、そのころは、まだ自分はXジェンダーだと思って発信していました。
 
じぶんが何者なのか分からない状態から、Xジェンダーにたどり着くまでも、随分長い時間がかかりました。
 
 
子どものころから、女の子扱いされることが大嫌いで、成長とともに体が変わってしまうことも本当に嫌で、周りの女の子たちと話は合わない…
 
そんな違和感の中で、ずっとじぶんはおかしいんじゃないかと思って生きてきました。
 
 
何人かに、自分の性別に違和感を持ったことはないのかと聞いてみたことがあるのですが、全員に
「そんなこと、一度も思ったことがない」
と言われました。
 
それまでは、みんな少なからず自分の性別に疑問を持ったことがあるんじゃないかと、勝手に思っていたので、
ますます、自分はなんかおかしいんじゃないかと思うようになりました。
 
 
世の中にLGBTという言葉が出現したころも、よくその言葉の意味を理解できてなくて、「そのどこにも当てはまらななあ、ああ、じぶんには関係のない言葉なんだな」と思ったのを覚えてます。
 
 
そこからまたしばらくたったころに、クエスチョニングとかクイアという言葉が出てきて、LGBTにQと+がつきました。
 
何者か分からないなら、このクエスチョニングが一番しっくりくるのかもしれないと思い出したのが、2年ちょと前のことです。
 
 
クエスチョニングのことを、簡単に説明しておきます。
自分の性自認が、分からないとか、決まっていないとか、決めていないという人とや、自分の恋愛対象や性的対象が、どの性別なのか分からないというひとのことをいいます。
 
なんとなく、これが近いのかもしれないと思いながら、「じゃあ自分は決まっていないのか?」というところを見つめて直してみると、これが結構はっきりしていてました。
 
たとえば、1本の線を引いたときに、男女が両端にあったとすると、自分の性自認は、中央より男子の中にしっかり入っているんです。
では、完全に同年代のおじさんになりたいかと言うと、それも違う…また、よくわからなくなりました。
 
その場合を何というんだろうと、また色々調べていくと、Xジェンダーとか、FtXとか、ノンバイナリーとかいうのが近いのかもと思い出しました。
 
stand.fmやツイッターなどで、いろんなタイプのXジェンダーの方ともつながって、交流をさせてもらうようになりました。
 
性自認がきっちり真ん中というひとや、男でも女でもないというひとや、そのときによって変わるというひとと友だちになりました。
そして、色々話してみるうちに、なんか違うことに気がつきました。
 
 
1年半前に知り合ったトランスジェンダーの友人には、その当時から言われていたことなんですが、
「しいくんは男だよね。FtXというより、FtMゲイがしっくりくるよね」って。
 
このゲイというのがまた混乱する部分なんですが、Xジェンダーとか、トランスジェンダーというのは性自認、ジェンダーアイデンティティのことを表していて、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルというのは、性的指向、セクシャルオリエンテーションのことを表しています
 
この2つを合わせてSOGIといって、さらに身体的特徴と性表現をあわせてSOGIESCと言ったりするんですけど、情報が多すぎると混乱するので、これはまた別の機会にお話したいと思います。
 
話を戻します。
 
なぜ、じぶんはXジェンダーと違うとはっきり認識したのかというと、無性の場合はちょっと違うと思うんですけど、Xジェンダーのかたたちは、タイプが色々あったとしても
『女性性の部分も男性性の部分も受け入れてる』ように思えるんです。
 
どういう部分かについては、センシティブなので、触れないでおきますが、じぶんの場合は、女性性の部分というのは、声以外受け入れられません。
なんで男の子のからだで生まれてこなかったんだろうと、この歳になっても思わない日は無いです。
(声は商売道具なので、この声のままでいいんです)
 
そんな感じで、Xジェンダーとの違いがたくさん見えてきたのと同時に、毎日のようにたくさん話をしているセクマイ仲間からも、「Xじゃなくて、考え方も、見た目も男だよね」
と言われ続け、クエスチョニングだと思い始めたころから、ずっと変化を見聞きしてきた友だちにも、
「クエスチョニングとかXジェンダーとか言っていたころより、いまの性自認のほうがしっくりする」
と言われました。

「ひげを生やしたおじさんにはなりたくない」という部分については、性自認じゃなくて、ふるまいの方なんだと切り分けることができました。
 
いまは、『性自認は男性』というので、すとんと腑に落ちました。
 
今回は、じぶんの性自認、ジェンダーアイデンティティについて書いてみました。
性的指向とか、性表現とかについては、べつの機会に書きたと思います。
 
 

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