日本国憲法は明確に「平和を目指している」ことが、当初から宣言されています

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日本国憲法は明確に「平和を目指している」ことが、当初から宣言されています

挨拶と、この「備忘録」サイトの目的と、そしてお願い (topview.jp)
↑全体の主旨や目的等についてまとめました(固定記事)です。初めましての方は、こちらもよろしくお願いします。

日本国憲法は1946年10月29日に成立し、そして11月3日に公布されました。(施行は1947年5月3日)そして、この時に、日本国憲法を国民全員に普及・理解してもらうべく、「憲法普及会」が設立されました。

何しろ、今までの「大日本帝国憲法(明治憲法)」とは全く違うものとなり、今までの常識が変わってしまういますから。また、戦争の反省をしっかりと踏まえ、憲法をしっかりと理解していこうという思いもあったのだろうと思われます。

そして「新しい憲法 明るい生活」という冊子が各家庭に配られました。「今日から変わります!」とマスコミメディアの大本営発表で終わらせるのではなく、実に「国民にしっかり普及させたかった」のでしょう。

そんな「新しい憲法 明るい生活」には、まさに日本国憲法が制定された時の目的や思いがしっかりと書かれています。こんな風に。

私たちの日本を明るく平和な住みよい国にすること
 
――これが新憲法の目的である。新憲法の前文にはこの目的が力強く述べてある。

昨今、自民党が改憲改憲軍拡軍拡とかまびすしいですが、今こそ改めて、日本国憲法を、せめて当初の思いを知るべきだと思います。

ですので、ここでも、少しずつ中身を紹介していきます。

自分のサイトでは、読みやすいように加工したうえで全文載せていますので、一気読みしたい人はこちらへ(記事末にも改めてリンクを貼ります)

「新しい憲法 明るい生活」は日本国憲法公布当初の本来の思いがわかる | そうだ、憲法を知ろう (nannokaisha.com)


また戦争になれば、文化は破壊され、楽しむどころではなくなる

この記事を読んでくださっているあなたにも、戦争に賛成している(軍拡に賛成している)人たちにも、何か楽しみや好きなものがあるはずです。アニメでもゲームでも音楽でも漫画でも。こうしてネットを見ていることも。旅行やグルメとか、スポーツ観戦……。ちょっと興味を抱いている何かが。

はたまた、のんびりお風呂に入っていたいかもしれません。布団の中でひたすら寝ていたいかもしれません。

そういったことが、全て楽しめなくなるのだということを理解している人はどれだけいるのでしょうか。どうも、この辺りと戦争をものすごく切り離している人が多いように見受けられます。

まるで、戦争になっても自分たちは今まで通りの日常を送れるかのように……。ですが、それはありません。

その結果は世界の平和と文化を破壊するのみであった。

そう、破壊するだけなのです。現実の戦争はゲームとは違い、本当に身近な生活も壊されます

 

戦争は過ちだったということも認めている

実は、「戦争は過ちだった」ときちんと認めているのです。該当箇所を抜粋します。

わが国の歴史を振り返ってみると、今までの日本は武力によって国家の運命を延ばそうという誤った道にふみ迷っていた。

殊(こと)に近年は政治の実権を握っていた者たちが、この目的を達するために国民生活を犠牲にして軍備を大きくし、ついに太平洋戦争のような無謀な戦いを挑んだ。

 

このように、きちんと書かれているのですよね。「武力によって~誤った道に」「国民生活を犠牲にして軍備を大きくし」と。

それなのに、今はまた自民党や公明党を筆頭に、いくつかの政党がまた同じ道を歩もうとしています。

軍拡財源確保に躍起になり、国民から搾取しまくる政治になりました。進んでそうしたがっている人たちに実権を握らせ続けているのが私たちなのですが、ね。(投票棄権もまた同様です)

「もう戦争はしない」とはっきりと述べている章全文を紹介

さて、本題。この「新しい憲法 明るい生活」には、「もう戦争はしない」がまさに見出しとなっている章があります。ここで、この章の全文を紹介します。

私たち日本国民はもう二度と再び戦争をしないと誓った。

これは新憲法の最も大きな特色であって、これほどはっきり平和主義を明らかにした憲法は世界にもその例がない。

私たちは戦争のない、本当に平和な世界をつくりたい。このために私たちは陸海空軍などの軍備を振り捨てて、全くはだか身となって平和を守ることを世界に向かって約束したのである。

わが国の歴史を振り返ってみると、今までの日本は武力によって国家の運命を延ばそうという誤った道にふみ迷っていた。

殊(こと)に近年は政治の実権を握っていた者たちが、この目的を達するために国民生活を犠牲にして軍備を大きくし、ついに太平洋戦争のような無謀な戦いを挑んだ。


その結果は世界の平和と文化を破壊するのみであった。
しかし太平洋戦争の敗戦は私たちを正しい道へ案内してくれる機会となったのである。

新憲法ですべての軍備を自ら振り捨てた日本は今後「もう戦争をしない」と誓うばかりでは足りない。

進んで芸術や科学や平和産業などによって、文化国家として世界の一等国になるように努めなければならない。

それが私たち国民の持つ大きな義務であり、心からの希望である。

世界のすべての国民は平和を愛し、二度と戦争の起こらぬことを望んでいる。私たちは世界に先駆けて「戦争をしない」という大きな理想を掲げ、これを忠実に実行するとともに「戦争のない世界」をつくり上げるために、あらゆる努力を捧げよう。

これこそ新日本の理想であり、私たちの誓いでなければならない。

 

平和な世界を作る努力を放棄しているのが今の日本

私たちは世界に先駆けて「戦争をしない」という大きな理想を掲げ、これを忠実に実行するとともに「戦争のない世界」をつくり上げるために、あらゆる努力を捧げよう。

今の日本は世界に先駆けて大きな理想を掲げたにも関わらず、今は完全に努力をすることを放棄しています。

私たちは、第9条を盾に、どんなにアメリカから戦争への参加を、軍拡を求められようとも、拒否すればいいのです。

あとがき

日本国憲法が施行されて76年目になろうとしています。それなのに、この憲法制定当初に目指していたものとは真逆の、そして大日本帝国憲法時代に、あるいはそれ以上にひどい日本に戻ろうとしています。

日本は筆頭に立って「戦争にない世界」を作ろうとすることができたはずなのに、自らそういったものを放棄し(アメリカのために)、そしてまた国民を苦しめてまで戦争できる国にしようとしています。

そして、そのような「国民を守らない政治家」こそを支持し続けてしまっているのも私たち国民であるのが現実です。(選挙放棄も同様です)

だけど、今こそ改めて、日本国憲法に込められた最初の思いに立ち返るべきではないでしょうか。私たちがこれからも、色んな好きなことを、いのちを脅かされることなく楽しみ続けるためにも。

全文はこちら。是非。
「新しい憲法 明るい生活」は日本国憲法公布当初の本来の思いがわかる | そうだ、憲法を知ろう (nannokaisha.com)

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