「くぅくぅ土星論」第3章 地球的知己・後編【大長編SS】
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ハードボイルド・ワンダーランド生活 25日目
ブロブロブロ。5人を乗せた車は、がれきを蹴飛ばし、果てしなく広がるオープンワールドをひた走っていマス。
運転席、助手席には、自警団団員の男の人がひとりずつ。荷台には、同じく男の人ひとりと、ククとメイメイ。
──くるくるくる
可可『──……〈スペースラジオ〉のお時間です。──』
可可『──私、ナポリタンモンスターがお送りします。よろくしお願いします!──』
団員C「おい、なんだ? いきなり独り言はじまったぞ」
可可「……失礼な。それではククの頭がおかしいみたいではないデスか」
メイ「クゥクゥ先輩は、むさい車内を盛り上げようとしてくれてんだ! 文句言うんじゃねえ!」
メイメイは、ククがなにをしても擁護してくれマス。狂信者というやつで、最近ちょっと怖いデス……。