W杯はどこに行ってしまうのだろう? 今大会で1つの時代終焉

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W杯はどこに行ってしまうのだろう? 今大会で1つの時代終焉

1: 2022/12/17(土) 20:16:32.28 ID:irhecvf29
FIFAは何をやってるんだろうー。16日のインファンティノ会長の発表を知って、驚くよりも呆れた。次回26年大会の方式を再検討するというのだ。現在の参加32チームを48チームに増やすことは決定済。3チームずつ16組の1次リーグを見直すというのだ。もともと無理のある拡大だった。3チームでリーグ戦を行えば、日程面で不公平が生じる。最後の試合が「談合」になる可能性もある。

会長が言うように4チームずつ12組に分ければ、決勝トーナメント進出チームの選び方が問題になる。過去は、大会方式が目まぐるしく変わった。全試合トーナメントもあれば、リーグ戦のみで優勝を争ったこともある。2次リーグが行われた大会もあった。そのたびに「公平さ」が問題になり、方式に修正を加えていくことになった。現行の1次リーグ後16チームの決勝トーナメントとなったのは、86年メキシコ大会から。

当時は参加24チームでリーグ戦3位でも突破の可能性があることから「公平さ」を欠いていた。98年フランス大会からは参加が32チームに増え、1次リーグ2位以内が突破になった。以来今大会まで7大会連続変わらず。過去、これだけ長い間に同じ方式だったことはない。このやり方が、いかに「公平」で優れていたかの証拠だ。もっとも、今回のFIFAの決定は「拡大」ありきだった。

発表された16組の1次リーグには現場からもファンからも反対の声が出ていた。さらに、ここにきて迷走する始末だ。狙いは試合数増加による放送権料などの収益拡大にある。アジア枠も、ほぼ倍増。W杯最大のスポンサーでもある中国(企業)に出場してほしいという思いも見え隠れする。もちろん「より多くの国を参加させたい」という大義もある。確かに、日本はアジア枠が2から3・5に増えた98年大会で初出場した。

最初は恩恵に預かった形だが、W杯は日本国民に浸透し、代表は優勝経験国に勝つほどに成長した。アジアやアフリカの枠を増やして32チームにした時は「レベルが下がる」「大差が増える」と危惧する声もあった。しかし、今大会ではアジア3チームが決勝トーナメントに進出、アフリカのモロッコはベスト4に入った。32への拡大効果は、確かに出ている。それでも、48チームは大会方式の「公平さ」という意味で無理がある。

選手を供給するクラブの立場になれば、これ以上試合数を増やしたり、期間延長は難しい。どう考えても、いい大会方式は見つからない。メッシ、ロナウドらにとって最後の大会。モドリッチやネイマールらもW杯ではもう見られないかもしれない。間違いなく、今大会で1つの時代が終わる。いったい、W杯はどこに行ってしまうのだろう。


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